あぁ、そうだ。
今更と思うかもしれないが、今日は私が目の敵にしていたアイツとの思い出を語ろう。


アイツとの出会いは6年程前。
ラヴニカの回帰が出た直後だった。

パックから出た1マナ1/2のレア。
ボクはこいつを使いたいとは思わなかった。
当時貧乏学生として赤単を使い続けていたボクは研究室の黒好きの同期の灰の盲信者とコイツを交換したんだったな。

まぁ、当時は主にスタンダードをしていたし、スタンでのコイツはそこまで驚異的ではなかった。(レガシーはバーンを持っていたが、競技的な環境にはいなかった)

ボクのデッキは赤単から赤タッチ緑、赤黒タッチ黒、そしてトリコロールと変遷していったが、RTRがスタンリーガルの間、ついぞコイツと相対することはなかった。



時が経ち、ボクは社会人となり次第にレガシーにのめり込んでいった。


だが、当時は大カナスレ時代〜クルーズリーガルなURデルバー、そして大奇跡時代。

コイツの顔を見る日はそれほど多くなかった。
それでもたまに出てきてマナ加速、ライフルーズ、ライフゲインをこなすこいつを疎ましく思っていたのは記憶に新しい。


だが、コイツを目にする機会は日に日に増えていった。


どんなデッキからも1ターン目に現れ、2ターン目にネメシスやリリアナを叩きつける。


お互いハンドレスからふらっと現れ、クロックを刻む。


ライフ1まで追い詰めたのにライフゲインを繰り返し窮地を逃れる。


土地に紛れて置かれていたのに突然殴ってきてライフ1を削り取る。←



ボクは突然の衰微と合わせてコイツへの憎しみを日々募らせていった。



混成マナ?単色より出やすいじゃん!!

1マナ1/2??0/1でもおかしいわ!!

自分の墓地だけ対象に取れ!!

死ね!!

2B/Gの間違いだろ!!

禁止されろ!!

なんでお前エルフやねん!!



と毎日のように罵声を飛ばし、Twitterのアカウントを死儀礼はクソbotと名を変えていた時期もありました。(あと衰微もクソな)





月日は経ち、ありとあらゆるデッキが死儀礼のシャーマンを使うようになりレガシー最強カードだとか、死儀礼使わないのは愚か者だけだとか言われるようになり、あまりの使用率の高さから禁止の噂が出るようにもなりました。

ボクは(今だから言えることですが、)早く禁止されろと心の中では思っていたのですが、1番禁止説が強く流れていた2018年の4月の禁止改定で死儀礼が禁止されなかった時、「あぁ、死儀礼はブレストやWillと同じ聖域にまで登り詰めたのだ……。これからは死儀礼を使うデッキ、死儀礼を使わないデッキに二分され、死儀礼を使わないデッキは負け組となり、僕の嫌いなBUGカラーのデッキがレガシーを席巻していくのだ」と悟りました。


それでもボクが死儀礼を使うことはありませんでした。
練習としてグリデルを回すことはありましたが、死儀礼を使い大会に出たことは1度もありませんでした。



これからも死儀礼を焼き続けることにボクがレガシーを続ける意味がある、と考え、毎日死儀礼を焼き続けました。

1ターン目にアンシーから出てくる死儀礼にデッキの特定もできず困惑したまま、とりあえず死儀礼に甘えたマナ基盤のデッキなら死儀礼焼いときゃ止まるやろと死儀礼を焼き続けました。


これからも死儀礼を焼き続けるために生きていくのがボクの使命だと思っていた矢先




突然告げられた死儀礼のシャーマンの禁止。(あとギタ調)




僕は呆然とした









アイツが居なくなるなんて!!!





嘘だ!!!





アイツは!!!





レガシーを代表するクソカードで!!!





ボクのライバルで!!!





いちばん嫌いで!!!!






でもいちばん――――――――






































そう、アイツはもう帰ってこない。

それでもボク達PWは歩みを止めることはしない。


ボク達は進み続けるしかないんだ。

死儀礼の居ないこのレガシー環境を―――

































本作品はだいたいノンフィクションです。
実際の人物の心情を正確に反映していない箇所が一部ございますが、その点についてはだいたいの部分なんだな〜って察してご了承ください。
ならびに、全国の死儀礼ファンの皆様、ごめんなさい。



























死儀礼禁止ざまぁwwww
2度と帰ってくんなwwwwww

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